一戸建てのメリット、デメリットは?
・高い「自由度」
ここまで一戸建てを購入する前提で話してきましたが、ちょっと小休止ということで一戸建てを買うメリットとデメリットを整理してみたいと思います。
主に対比する相手は分譲マンションで、比較することで一戸建ての何が優れていて何が劣っているのかを考えてみようと思います。
まずメリットとしては、注文住宅の場合、設計の自由度の高さが挙げられます。
予算の範囲内で自分の好きな家を作れるわけで、これは既に完成したものを買う建売住宅、大まかな間取りや仕様が決まっている分譲マンションにはない醍醐味ですね。
予算面で言えば、ドアノブや蛇口など、ちょっとした部分で価格の調整は可能です。
さらに、趣味を楽しむ小部屋や屋根裏を設けたり、庭をつくってガーデニングを楽しんだり子どもと遊んだりもできます。
テラスで仲間が集まってバーベキューもできます。
そういう意味では、やや大げさですが、設計だけでなく生活の自由度も高まるのだと言えるかも知れません。
・可能な立地は限られる
ただ、一戸建てにもデメリットというか、分譲マンションに劣る面があります。
まずは立地がある程度は限定されてしまうことでしょうか。
都市部の主要駅前など地価の高い場所は、マンションならまだしも、土地を購入して一戸建てを建てるというのは、よほどの資産家を除いて現実的ではありません。
これまで見てきたように、ローンを組む金額は一定の範囲に収めるべきですから、あまりに地価が高い場所には手が届きません。
マンションは多層階の大勢の住人で分担して払うイメージなので購入可能な金額に落ち着くのです。
もっとも、郊外住まいや必ずしも主要駅の近くでなくともいい、という話なら、それほどデメリットでもありませんね。
打ち合わせ期間はマンションや建売住宅の方が短いですね。
そもそも一生モノの住宅を買うのに急ぐのはオススメできませんが、もし何かの事情で早めに住宅を手にいれたいなら、打ち合わせに半年以上、場合によっては数年かかる注文住宅は難しいでしょう。